◎白澤速報◎

 このコーナーでは、みなさまからの貴重な情報をデータベース登録まで白澤計画が死蔵することを避けるため、内容の興味深いものを中心に随時公開していきます。
 なお、投稿された記事は、プライバシー保護などの観点から、投稿者の方と化野が協議の上、原文を損なわない範囲で一部リライトさせていただいております。

◎001◎ 賢門亭ケンムン話◎



◎ケンムンの話◎1◎ 曾祖母(96歳・奄美大島出身)談 /2001.07.17◎

 60年程前、Fという人(男性・当時60代)が夜、奄美大島の浦上という所から1里ほど南の名瀬の自宅へ向かっていた。その道は海沿いの山道で、ガジュマルが鬱蒼と茂っていた。
 道のりのちょうど真ん中辺りの沖に山羊島という島がある。
 その島に面した砂浜で、ケンムンが海のほうを向いて貝を食べていた。
 F氏はケンムンに向かって石を投げた。
 いくつも、いくつも投げた。
 が、ケンムンは後ろを向いたままなのにもかかわらず、そのすべてをよけてしまった。
 F氏は石があたらないのが怖くなって逃げ出した。
 すると、ケンムンは後ろから仲間を連れて追いかけてくる。
 途中で、橋の下に住んでいたハンセン病の人(曾祖母は乞食ともいっていた)を10人ほど雇い、周りを囲んでもらって自宅には帰りつけたが、ケンムンは一晩中家を取り囲んで家に向かって石を投げたり、家の壁をトントンと叩いたりしたそうだ。



◎ケンムンの話◎2◎ 曾祖母(96歳・奄美大島出身)談 /2001.07.17◎

 曾祖母の祖父は桜島小蜜柑の畑を持っていて、その近くに見張り小屋を持っていた。
 その小屋にケンムンが遊びに来るようになったという。
 そしてそのうち彼らは仲良くなったらしい。
 ケンムンはいろいろなことを教えてくれた。
 たとえば、ある日ケンムンがきて、「お前のうちの息子がハブが来るところを通ったので教えてやったよ」といった。息子に確かめると、言われた後ちょうどハブが前を通っていったらしい。



◎ケンムンの話◎3◎ 曾祖母(96歳・奄美大島出身)談 /2001.07.17◎

・曾祖母が子供の頃、彼女の家から一里ほどの所に山林があった。そこにはケンムンが食べた貝の殻がたくさんあったらしい。

・ケンムンは相撲が好きである。よく挑んでくるので、挑まれた時は掌に唾をため、それを上から叩く。唾の飛沫がかかると、ケンムンは逃げていくらしい。
 
賢門亭さんのコメント ムカデや河童など、唾が嫌いな妖怪は多いですね。何故でしょうか。

・山のある小さい川で水浴びをしている時、ケンムンがくると、尻から何かを抜かれるそうだ。
 なので近くの別の大きい川で水浴びをしたとか。
 
賢門亭さんのコメント これまた、河童と同じ性質なのか、後から(河童と混同されて?)そうなったのか・・・。



◎ガラッパの話◎ 祖母(73歳・6歳頃まで奄美大島・のち鹿児島へ移住)談 /2001.07.17◎

・60年程前、鹿児島県の西別府(鹿児島市内だが、南薩のほうであまりひらけていない)で、郵便局に勤めていたKさん(男性、60近く)がガラッパに追いかけられたそうだ。



◎ケンムンの話◎余話◎ 曾祖母(96歳・奄美大島出身)談 ◎

・「ハブよりケンムンが怖い。」
 
賢門亭さんのコメント〜知恵があるから、何をするかわらないという事でしょうか?

・ 夜、話を聞こうとしたら、曾祖母からこんな返事が返ってきた。
 「夜話すと出るからいや。」


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                                               2001.08.07
更新履歴
     2001.08.07 ケンムンの話1〜3、ガラッパの話 掲載
     2001.10.01 ケンムンの話余話 掲載

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