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メジャーな出版社から出ている妖怪本を読んでいるのでは、飽き足らなくなってしまった重度の「妖怪馬鹿」の人や、「白澤計画」に報告するための資料をみつけてやろうという人のために、あなたのご近所の妖怪の探し方を紹介しましょう。
割と簡単に見つけることができそうなのは「自治体史」と「民話・伝説集」なので、それらを例にして説明してみます。 ◎自治体史◎ 「自治体史」とは、県や市町村が刊行したそれぞれの地域の歴史や文化をまとめて紹介している本です。 たとえば『神奈川県史』とか『岡山県史』、あるいは『新見市史』や『町田町史』なんてタイトルがつけられています。役所から出ている本だから、無味乾燥なツマラナイものかと思いきや・・・意外なことに、こうした「自治体史」のページをめくると、かなり高い確率で妖怪に関する記事を見つけることができるのです。 しかし、「自治体史」は割合お値段が高い書物です。 あまり個人では持っていないですよね。 では、どうすればこれらを見ることが出来るのでしょうか? 答えは簡単です。 近所の図書館へ行って探すだけでよいのです。 県立図書館ならば、まず間違いなく「自治体史」は所蔵しています。 ほとんどの市町村立図書館にもあるはずです。 案内カウンターで、あなたが住んでいる都道府県の「自治体史」が置いてある場所をたずねてみましょう。 おそらく「郷土資料コーナー」などを紹介してくれるはずです。 では、「郷土資料コーナー」で、あなたが住む○○県の「○○県史」を見つけたとします(1)。 まず、目次を見てください。「妖怪」という項目がありますか? え? 無いですか? では、「信仰」、「伝説」か「民話」あるいは「民俗知識」、「迷信」などの項をさがしてみましょう。 そのあたりのページをめくっていったら、きっと妖怪の記事が見つかるはずです。 県史では見つからなかったとしてもくじけたりせずに、つぎは市町村史などをチェックしてみましょう。 さて、あなたのご近所の妖怪記事は見つかったでしょうか? ◎民話・伝説集◎ 「郷土誌コーナー」にたどりついたのなら、あなたの地元の「民話・伝説集」も探してみるとよいでしょう。図書館によって本の配置は異なりますが、「郷土資料コーナー」の別の棚、あるいは「民俗」や「民話・伝説」のコーナーなどにあるはずです。 こうした本の中には「妖怪の話」や「鬼の話」なんていう項目がある場合が多いです。 また、「世間話」とか「動物の話」の項(タヌキやキツネに化かされた話などですね)も要チェックです。 わたしの経験から言えば、刊行された時期が古いものほど、妖怪の記事が載っている可能性が高いように思います。 ◎もっと簡単な方法◎ これは、ちよっとズルかもしれませんが・・・ 図書館へ行ったらリファレンス係(館によっては、読書相談係などともいいます)の人を探しましよう。 特に決まった係の人がいなようならば、貸し出しカウンターの人でもよいでしょう。 そして、このように相談するのです。 「郷土の民間伝承を調べてるのですが、妖怪の話が載ってる伝説集などは無いですか?」 図書館の人たちは、本に関する質問に答えるプロフェッショナルです。 きっとよい本を紹介してくれるはずです。(あ、ひとことお礼するのを忘れずにね。) ◎おわりに◎ 資料探しはちよっと面倒くさいですが、手間を惜しまずにこうした作業を続けていると、他の「妖怪馬鹿」の人たちがびっくりするようなマイナー妖怪をみつけることもできるはずです。まだあまり誰も知らない妖怪や、『妖怪事典』や『全国妖怪事典』にも載っていない珍しい妖怪達と出会えるかもしれません。 村上健司さんやアダシノは、ヒマを見つけてはこんなふうにして妖怪が載っている本を探しまわっているのです。 いや、これが結構成果が上がるものなのですよ(2)。 また・・・自分で見つけた資料と地図を片手に、ご近所の「妖怪巡礼」(妖怪伝承の地の現地探訪)をするのも夢じゃありません(3)。 意外に身近なところに、妖怪伝承は残されているものなのです。 さあ、週末は図書館へ行ってみましょう! 注 (1)何巻にもおよぶ「自治体史」の場合は、「民俗編」という巻がもうけられていることが多いです。 まずは「民俗編」(あるいはそれに似たタイトル)の巻を見てみましょう。 (2)たとえば、アダシノは旅先の和歌山県、神奈川県、沖縄県などの県立図書館や、学研の取材に同行した先の市町村立図書館で、妖怪の記事をさがしまくりました。 イロイロとマイナーなモノと出会えましたよ(喜)。「テンツリガン」、「雨蛇」、「棚婆」などなど。 (3)ただ、「妖怪巡礼」をする場合に気をつけていただきたいのは「憑き物」関連の伝承です。 自治体史などには、そうした伝承も載っていることがありますが、それらは特定の人達を差別したり攻撃するために作られた伝承なので、無邪気に現地探訪などはしないようにしてください。あなたに悪意はなくても、他人をひどく傷つけたり、大変な迷惑をかけたりすることになります。そんな「妖怪巡礼」をしてはいけません。 |
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