2001.04

2001.04.01














































 晩、職場の大先輩T氏からメールがとどく。
 件名はなんと妖怪発見
 以下、その一部を引用する。

「今日近所のうるさいばーちゃんと世間話をしていると
○○橋のたもとの石段に今もある雁木のところで
小豆洗いでなしに大豆洗いが出てたという話を聞いた」

 で、私の返信は以下の通り。

「ええーっ? 大豆洗い〜?
そんなん今まできーたことないっす(驚)。
・・・新種ではないですかっ!
いずれ取材にうかがいます。」

 しかし、なんだかおかしい。
 「大豆洗い」なんて聞いたことないしなぁ・・・。
 そこで、4月2日に次のメールを送った。
 件名は「大豆洗い」資料発見

「Tさま

 江戸時代の紀行家 卯之月朔斎『西国物怪巡覧記』に「大豆洗ひ」
の記載ありました。確認しましたのでご報告いたします。

「備中國に大豆洗いなる物怪の噂あり。諸国に小豆洗、米磨狐、な
どやうのあやかし伝はれど、余、大豆はいまだ聞かず。土地の民の
こしらへごとならん。」

 と、江戸時代の人もこしらえごと(嘘)だといってますね。
 この期におよんでシラきったら、ホントに取材に行っちゃうぞ。
 楽しい四月馬鹿ありがとうございました(笑)。
 おもしろかったので、HPで紹介させていただきます。

                     おばけのりん」

 「私が嘘つきだと思われるから掲載はよせ」との返事があったけど、許しません(笑)。
 さらしものにしてあげましょう。

 大先輩と書きましたが、実はT氏は職場の上司。実年齢には似合わぬ気の若い方。新しいもの好きで、人をかつぐのが大好きときたもんだ。
 この春の職場の人事移動で、他施設の責任者として我が職場を後になさいましたが、やるときゃやるの頼りになる上司でした。
 最後にネタになっていただいた(笑)だけでなく、ホントいろいろ御世話になりました(感謝)。

 ちなみに卯之月朔斎は、卯月(四月)と朔(はじめ)。勿論、『西国物怪巡覧記』も実在しません。
 てなわけで、「妖怪馬鹿」ならぬ「妖怪四月馬鹿」のおはなしでした。
2001.04.02〜03







 休日。一日爆睡。
 夕方になって更新作業を開始。「妖異博物誌」内に「ぬらりひょん」夜行すをアップ。
 この記事に登場する菅江真澄も、「宮ホーホー」の宮本常一氏と同様に旅に生きた紀行家。
 考えてみると妖怪好きには、村上健司氏や悪路王氏をはじめとして旅好きが多いようだ。やはり強い好奇心が、此処ではない場所と時間へのあこがれを生むのだろう。

 あと「白犬」という妖怪についての記事を書き始めたのだが、これは次回以降の更新の折にアップということで。
2001.04.04〜09


 あいもかわらず花粉症に苦しむ。
 菅江真澄の紀行にあらわれる北海道の妖怪について、ちよっとだけ調べた(ような記憶がある)。
 珍種だと「しほひかり」なんてのがあった。
2001.04.10




















 昼の間に更新作業をすればいいのに、藤巻一保氏の『第六天魔王信長』を読み始めたのが運の尽き。最後まで読んでしまった。
 いや、面白かった。フロイスの記録に頼りすぎな気がしたり、論の進め方に強引さを感じる部分もあったけど、私の中の信長のイメージが少し変わりました。呪術師信長と幻想建築としての安土城。
 とはいえ、信長だけでなく戦国時代の武将たちは、結構みんな呪術好きだったようなので、多少割り引いて読んだほうがいいのかな・・・。ガッコの日本史の先生たちはどのような評価をしてるのだろうか。ちょっと気になる。

 とかやってると、原稿を書いた某『ムー』誌5月号がとどく。
 あれ、PNが「化野 麟」になってる。
 おーい、わたしは「燐」だよぉ(苦笑)。
 「コナキジジ」像建立の件で電話してらしたタキタ氏に話したら、そのほうが無難な感じで良いです、とのこと。「燐」だと、書いてることの信憑性が低いような気がするそうだ。うーむ、そうか・・・。
 最近は慣れちゃってて、本人はそんなこと考えてもみなかった。

 てなわけで、夕方から更新作業に入る。
 予告してた「白犬」君は、思ったより難物で苦戦。
 
「妖異博物誌」内にどうにか幻の「白犬」を見たかアップしたので、もう寝ます。おやすみなさい。
2001.04.10〜14









 今週の購入古書から
 ・鈴木樹造 1983 『八王子方言考』 かたくら書店
 〜「たなん婆」という八王子の山間部から神奈川県津久井郡に分布する家の怪についての記載あり。
 短い記事でたった14行。これで500円払うのは高いのか、安いのか。
 ・浅沼良次 1959 『流人の島』 日本週報社
 〜八丈島の「亡魂船」や、「テンジの火」についての記載あり。250円は安いだろう。
 ・雑賀紀光 1975 『和歌山南海風土記』 和歌山南海新聞社出版部
 南海駅の東方の田圃の中に出る「井引の怪火」という火の玉の他に幽霊譚いくつか。600円。
 各地のマイナーな怪火って、全部数えたらどれくらいの数になるのだろう? すごい数になりそうだ。
2001.04.15



 所用のついでに、『現行全国妖怪辞典』の著者 佐藤清明氏の出身地である里庄町へ。
 氏の著作でも所蔵されていないかと、同町の図書館へ行くも閉館日。残念。
 が、同町の属する小田郡あたりが「スネコスリ」の出没地なので、なんとなく田園風景が愛おしい。(って、オレってヘンかい?)
2001.04.16










 『妖怪世界』で間さんにしこたま突っ込みいれてしまう。
 他意はないのだけど・・・かなり徹底的に批評しちゃったからなぁ。
 ああ、「金網デスマッチ」かも。
 相変わらずオレの文章カタイし、くどいし・・・。
 でも、喧嘩売ってるわけじゃないのよ。
 パニクらないでね。>間さん。

 その突っ込みのための資料として読み始めた小和田哲男さんの『呪術と占星の戦国史』が面白い。積んであったのだが、後悔。早く読めばよかった。先週読んだ『第六天魔王信長』ともリンクする内容。
 まだ、読みかけなので、これから続きを読みます。
 てなわけで、今週は新しい記事はお休み。来週は何か新しいのアップしますので、悪しからず。
2001.04.18〜22




 『妖怪世界』での間さんとのやりとり、なんだか噛みあってないな・・・。残念。

 琉球大学民俗研究クラブが刊行した『民俗』および『沖縄民俗』(合本復刻版)を読む。
 座喜味村のガジュマルの下に立つ女性妖怪「赤染模様(アカズミアヤー)」は、赤く染めた芭蕉布の着物を着ているそうだ。流石は沖縄ならではの着衣だなぁ、と感心することしきり。
2001.04.23







 北海道の古書店から注文していた『北海道伝説集 和人篇』が届く。ダイレクトな妖怪ネタの伝説は少ないようだが、本州起源の伝説の伝播を考える上では興味深い資料。
 県立図書館に取り寄せ依頼をしていた本数冊も届いてしまう。及川儀右衛門の『藝備今昔話』など。
 また、寝不足の日々が続くのだろうな(苦笑)。

 「妖異博物誌」に新しい記事「輪入道」だと言われてもをアップ。ここのところ理屈っぽい蘊蓄系の話題が続いたので、今回はちょっと軽めのネタにしてみました。肩肘張らずに読んで、笑っていただければ嬉しいです。
2001.04.24〜30












 高良倉吉氏の『琉球王国』(岩波新書)を読む。同書の冒頭に記された、博物館を訪れ「神懸かり的」な質問をしていく訪問者と著者とのやりとり、そして著者の「歴史家としての現場感覚」のくだりがとても興味深い。歴史家くずれのアダシノとしては、いろいろな意味で考えさせられた。

 以前から調べていた「船幽霊」に類するモノについて、おもしろい事実が見えてきたので記事をまとめはじめた・・・のはよいが、これがまた難物。図表の作成に手間取るやら、新たな疑問にぶつかるやら。関連資料の読み直しに取りかかったら、これが面白いったら・・・さらにドツボにはまったワケだな。あれこれ調べものをしているうちに日が過ぎてしまう。
 ちなみに未だに脱稿せず(05.07現在)。
 ま、楽しみながら気長に遊ぶかな。
 このネタで現地取材もしてみたいな。

 30日・・・また、更新サボっちゃいました(反省)。

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